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アジア選@ネパール その4

DHIの速報を出してその後すぐに帰国準備、帰国してみたら朝4時に起床して・・・時差ぼけかと思いきや・・・?? キモチワルイ。
そのあとは嘔吐に下痢に・・・おまけに発熱。

他のメンバーとまったく同じ症状でしたので、どうやら同じウィルスか何かにやられてしまったのでしょう。
大会期間中じゃなかったのが不幸中の幸いでした。

ということで、やっと復調したので続きです。

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DHIのゴール付近です。
ここは石切り場か何かのようで、掘りこまれた場所にあります。
コースも断崖絶壁を大きく横切ってスイッチバック、大きく横切ってスイッチバックといった感じのレイアウトです。つまり、漕ぎがかなり多いコースということです。

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ウォーミングアップ中の末政選手(手前)と飯塚選手(奥)

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初代表の飯塚選手。勝負服に着替えました。

シーディングランが終わり、男女ともワン・ツーで一安心。
いよいよ決勝。ふと振り返ってみるとすごい観客の数です。

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谷間なので歓声もすごく響き渡ります。世界戦に参加しているのと同等かそれ以上の歓声です。

女子は大方の予想通り、末政選手が優勝。2位には飯塚選手でまずは1発目のワン・ツー獲得です。


男子は昨年のアジア選手権で井手川選手がコンマ差での勝利でしたので、緊張が走ります。
2分11秒台でしばらく推移していましたが、香港のTsui King Man選手が9秒台を出してホットシートに座ります。Tsui選手は昨年のアジア選手権で3位でしたし、シーディングでは井手川選手が2分6秒、永田選手が2分8秒台だったので結構シビアなタイムと言えます。

そしていよいよ日本勢の登場、永田選手が2分4秒10をたたき出しホットシートを奪取します。
地割れのようなすごい歓声です。

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そして最終走者、ディフェンディング・チャンピオンの井手川選手が現れました。

来ました!
2分3秒35!
優勝が確定し、笑顔とガッツポーズで大歓声に応えます。

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昨年は薄氷を踏む思いで勝ち取った表彰台でしたが、今回は選手が完璧な走りを見せてくれました。

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応援に来てくださった日本人の方と一緒に国歌斉唱し、感慨無量でした。

来年のアジア選はマレーシアだそうですが、またバッチリ表彰台を独占したいと思います。

ご声援ありがとうございました!
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DHI 男子

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永田選手

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井手川選手

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アジア選手権2連覇を達成し、吠える!

DHI 女子

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飯塚選手

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末政選手

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表彰台
二人して同じポーズ・・・なんで??

アジア選@ネパール DHI速報

女子エリート
1. Suemasa Mio (JPN)
2. Iizuka Tomoko (JPN)
3. Cheng Shin Hsuan (TPE)

男子エリート
1. Idegawa Naoki (JPN)
2. Nagata Junya (JPN)
3. Tsui King Man (HKG)

男女とも1・2フィニッシュを達成しました。

ご声援ありがとうございました!!

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アジア選@ネパール 男子XCO

14時からは男子XCOの決勝がありました。

出走は30名で、日本、中国、イラン、カザフスタンなど自転車強国は3名の男子選手をエントリーさせていました。

日本チームは若くして全日本チャンピオンの山本幸平選手、U23全日本チャンピオン小野寺健選手、おなじくU23のNo.2竹之内悠選手で構成され、20,22,23歳の若手ばかりをメンバーに選びました。
いずれの選手もJシリーズでは上位にランクされる選手たちで、これはもちろん、次のオリンピックを見据えての構成です。

レースがスタート、ホールショットは小野寺選手が奪いますが、最初のシングルでは中国のJiang、小野寺、竹之内、インドネシア、マレーシア、山本…の順で入りました。
その後香港のChanや中国のWangらも追い付いて、日本・中国・香港が三つ巴となる激しい戦いの火ぶたが切って落とされました。

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1周を終えたところで、先頭のJian選手が一気に差を広げて帰ってきました。日本としては危険な状態です。
それを日本の3選手が追いますが、小野寺のペースが上がりません。
Jian、竹之内、Chan、幸平の順に順位が入れ替わります。

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2周目に入りさらにJiangとの差が広がりますが、他の3名が必死に追います。
しかしJiangのペースは落ちることなく、むしろ差が開いていきます。

時間がたつにつれChanと幸平が竹之内の前に出て、一騎打ちの様相を見せ始めました。

・・・そう、あれは忘れもしない昨年のアジア選手権@中国。
北京オリンピック出場枠がかかった重要な大会で、わが日本チームは中国、香港の後塵を拝しました。
雑誌には「日本惨敗」と酷評され、辛酸をいやというほど舐めさせられました。

その思いを断ち切るかのように、幸平は何度もアタックを繰り返しました。
アタックをするたびに地元ネパールの観戦者から大歓声を浴び、それに負けじとスタッフも大声をあげて指示を出します。
標高が高いことを忘れ、叫びすぎて頭が痛くなるほど・・・
それでも抜きつ抜かれつの攻防が続き、勝負はファイナルラップにもつれ込みました。

ファイナルラップ、補給地点過ぎで幸平が満を持してスパート、一気にChanを引き離しとどめを刺します。
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それに前後して幸平、Chanから3~40秒後に続いていた悠も、Chanに追い付こうと必死に追い上げます。
二人に追い付けば俄然有利になりますし、アシストこそが今回彼に与えられた使命だったからです。

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残念ながら幸平のスパートもJiangには届かず、2位でゴールしました。
よっぽど「Chanには負けたくない」という気持ちが強かったのでしょう、ゴール後は立てないほど消耗しきっており、表彰式が始まるまで医務室(テント)で倒れていました。

悠も与えられた仕事をこなそうと必死に走り、最後はダンシングできないほど出し切っていました。

健は一時10位ぐらいまで順位を下げましたが、その後持ち返して6位に入りました。

昨年のアジア選・男子XCOでは中国、中国、香港、中国、日本の順で誰も表彰台に登れない状態でしたが、今回はなんとか一矢報いることができました。

優勝できなかったことは憂慮すべき問題ですが、次のオリンピックに向けた取り組みはまさに始まったばかりです。そういう意味では若手が全員入賞し、可能性を見いだせたことは今回の遠征における成果の一つと考えて良いと思います。

男子XCO 決勝 リザルト
1. Jiang Xue Li (CHN) 1:54:51
2. Yamamoto Kohei (JPN) 1:55:46
3. Chan Chun Hing (HKG) 1:56:52
4. Takenouchi Yu (JPN) 1:57:12
5. Wang Zhen (CHN) 2:00:07
6. Onodera Ken (JPN) 2:02:39

アジア選@ネパール 女子XCO

第14回アジア選手権@ネパールの決勝種目1発目、女子XCOが開催されました。

女子は総勢11名、そのうち中国は4人エントリーしており、しかもその中の2人はオリンピック選手です。
また、中国の国別ランキングは1位なので、このメンバーに勝てれば世界レベルに到達していることを意味します。

本日の10時(ネパール時間)、時間通りにレースがスタート。
レースは1.1kmのスタートループ1周と5kmのフルコース5周でした。

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スタートと同時に中国が前を固めます。その中に無理矢理でも割り込むよう指示をだしますが、ちょっと気が引けてしまったようで中国の新人Shi選手の前になんとか入った展開になってしまいました。

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ただし今回はスタートループが1周あったので、同じセクションで再び割って入ることを指示、なんとか3番手で本コースに入ることができました。

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先頭のRen選手とLiu選手は快調に飛ばしますが、新人のShi選手はそれほどパワフルでないのか片山選手と同じようなペースで周回を重ねます。

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ところが後半になって片山選手のペースがガクっとおちた周があり、それまで30秒程度でShi選手を追っていたのが1分近くの差に広がってしまいました。

その後はペースを取り戻しましたが、そこで開いた差を詰めることができず4位でゴールしました。

最終リザルト
1. Ren Chengyuan (CHN) 1:34:24
2. Liu Ying (CHN) 1:37:11
3. Shi QInglan (CHN) 1:38:59
4. Katayama Rie (JPN) 1:41:20
5. Wang Jingjing (CHN) 1:45:03

今回はJCFの鈴木前局長、岩舘現会長が観戦に来られていたので、表彰台は最低でも獲る気持ちでいましたが、世界ランキング1位の壁は厚く、目標を達成することができませんでした。
しかし、中国選手の一人には勝つことができましたし、3位の選手とも1分20秒ほどの差しかありませんでしたから、いままでよりは手ごたえのある走りができたと思います。

とはいいつつも中国は若手を登用して次を考えていますし、我々日本チームも若手女子選手をどんどん育てていかないと、次のオリンピックは枠が危ういと感じました。

我こそはと思う女子若手選手、連絡をお待ちしております。

アジア選@ネパール XCO速報

女子XCO

片山梨絵 4位

男子XCO

山本幸平 2位
竹之内悠 4位
小野寺健 6位

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なんとか全員入賞を果たしました。

ご声援ありがとうございました!

アジア選@ネパール その3

スタートリスト

女子XCO 10時スタート(現地時間)

Ren Chengyuan (CHN)
Liu Ying (CHN)
Wang Jingjing (CHN)
Katayama Rie (JPN)
Shi Qinglan (CHN)
:
:
総勢 11名

男子XCO 14時スタート(現地時間)
Yamamoto Kohei (JPN)
Onodera Ken (JPN)
Ji Jianhua (CHN)
Sugito Bandi (INA)
Jiang Xue Li (CHN)
Takenouchi Yu (JPN)
Wang Zen (CHN)
Chan Chun Hing (HKG)
:
:
総勢30名

アジア選@ネパール その2

今日は大会二日目です。
今日のスケジュールは午前中がXCの練習、午後がDHの練習となっています。

今日も選手たちと一緒に試走してきました。
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作戦会議をする選手たち

空気が乾燥しているのでコースは本当にほこりっぽく、1周しただけで鼻の中がガビガビになります。

昨日は飛行機からヒマラヤ山脈が見えたと伝えましたが、コースの途中からも見えます。
写真はホテルまでの帰路ですが、雲のように見えるのが山です。
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これはチョモランマではないらしいので、チョモランマだとどうなるんだ?って感じです。
そもそも昨日の写真は飛行機から撮ったものですが、飛行機と同じ高さに山が見えるんですから・・・

明日のレース(XC)でもより高い所に登れるよう、精一杯頑張ります。

アジア選@ネパール その1

しばらくご無沙汰しておりました。
ご想像通り、当ブログは仕事が忙しいとまったく更新されないです。
この1週間があるため、仕事に没頭していました。
そうです。MTBのアジア選手権@ネパールです。

11/4に出国し、バンコク経由でネパールに入りました。
バンコクからカトマンズへ向かう飛行機では、ヒマラヤ山脈も見ることができました。
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めったに見られないのか、キャビンアテンダントさんたちもこぞって見てました。



ネパールの天候は今のところ良好で、日中は半袖で十分な気温です。
気にしていた標高もそれほど影響ないように感じます。

大会は今日から本格的にスタートです。
今回はマイバイクを持ち込んだので、山本幸平選手と一緒にコースの試走へ出かけました。
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コースはドライ、踏み固められていてガチガチ、細かいデコボコが多くて腰以上に手や腕がやられそうな感じです。フルサスバイクにノブの低い高速系タイヤがベストマッチしそうな印象です。

まだ試走段階だからか、はたまた基本的にそうなのか、コース上に山羊が寝てたりします。
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先に書いた通り、ぽかぽか陽気なので山羊の親子は完全にまったりモードです。

コース周辺は牛も普通に歩いています。
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牧歌的と言えばそうなのですが、レース中にコースへ出てこないか、ちょっと心配でもあります。

明日はDHI、XCOとも練習の1日です。

つづく。
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プロフィール

Nishii Takumi

Author:Nishii Takumi
○株式会社 地域資源バンクNIU 取締役
○サイクリストの秘密ラボ・flasco主宰
○博士(体育学)
○中京大学人工知能高等研究所 研究員
○2008北京オリンピックMTB日本代表チーム 監督
○2010ユースオリンピック(シンガポール)・2014ユースオリンピック(南京) 自転車日本代表チーム 総監督

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