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教育こそ必要では?

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2/1付け中日新聞朝刊より

日本では自転車の位置づけがあまりに曖昧なので、このようなことになっていると思いますが...

私が特に「腑に落ちない」と感じたのは一番最後の段落です。
「自転車は軽車両に分類される」のなら、そもそも軽車両用(特に自転車用)の「適正な」罰則規定を定めてから施行するべきではないでしょうか。

今回のケースは二人乗りですが、自動車に置き換えれば「定員オーバー」か「過積載」でしょう。もしこのような違反車両を警察が発見した場合に、いきなり赤切符にするでしょうか?過積載のほうが人命を脅かす危険性が高いはずです。

もっと腑に落ちないのは一宮署・交通課の見解です。
刑罰という権力を振りかざして「多発する自転車事故への警鐘になれば」とは言語道断です。
刑罰で事故が減るなら、自動車事故はとっくに無くなっているはずです。

自転車事故を減らしたいのなら、まず自転車に乗る人間の教育が必要ではないでしょうか。そのような教育を警察は徹底しているのでしょうか。

自動車免許を取得するためには実地にも知識にも多くの時間を費やしているはずです。
ところが自転車はどうでしょう。自分の記憶では小学生のときに警察の方が学校に訪れて、簡単なコースを手信号を出しながら走る練習をしただけです。
時間にしたらせいぜい3時間ぐらいだったのではないでしょうか。

余談ですが、私の知る限り自転車で警ら中の警察官が手信号を出しながら走っている姿を見たことがありません。

小学生に教える交通教育はそれでよいと思います。
しかしそれ以降に自転車に関する交通教育を受けたことは無く、自転車に乗っている自分が「加害者になる」ということを教えてもらった記憶は当然ありません。

自転車事故が多発する背景には、「自分が加害者になる」という認識が低いのではないでしょうか。

そのような指導を積極的にしているとは考えられないのに、いきなり刑罰なんて考えられません。
テスト範囲外から問題を出されているような気分で、きわめて不誠実な印象です。

今回の件は二人乗りの高校生が悪質であることは否定しません。が、自転車の方が自動車よりも罰則が厳しいなんて、「交通弱者を守る」という精神に完全に反していると思います。

先日ラジオから聞こえてきたのですが、昨年の自転車に関する検挙は50万件だとか。そのうち30万件近くが無灯火、12万件が歩行者との人身事故だそうです。
これほど多くの人身事故が発生しているにもかかわらず自転車をこれまで以上に歩道で走らせようなんて、まったくもって理解に苦しみます。

もっと字数が伸びそうな勢いなので、とりあえずこの辺で終わりにしておきます。
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偶然

某所で書いたら同じ記事を指摘してました

yteg4さん情報ありがとうございました。リンクを引用させていただきます。ペコリ。

写真の記事のWEB版です↓
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070201/mng_____sya_____026.shtml
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プロフィール

Nishii Takumi

Author:Nishii Takumi
○株式会社 地域資源バンクNIU 取締役
○サイクリストの秘密ラボ・flasco主宰
○博士(体育学)
○中京大学人工知能高等研究所 研究員
○2008北京オリンピックMTB日本代表チーム 監督
○2010ユースオリンピック(シンガポール)・2014ユースオリンピック(南京) 自転車日本代表チーム 総監督

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