歩道の話 続編

自転車道拡充の話を先日書きましたが、今回はその続編です。

5/16付 朝日新聞(朝刊) 27面(愛知ローカルの話題)より
asahinewspaper20070516.jpg


記事の通りですが、歩道を広くしたことが裏目に出たようです。
特に問題なのは、「歩行者と接触するケースも」あることです。これは明らかに人身事故ですが、自転車教育が徹底されていないため自転車に乗っている高校生も「重大な事故」と認識していないのでしょう。これは交通教育の問題です(以前も話題にしました)。

ところで、一見すると歩道を暴走する(歩行者からはそう見える)高校生が悪者のようですが、本当にそうでしょうか?

高校生が通学のために自転車で駅に来るのは自然なことだと思います。
特に豊田市駅はstationではなくterminalですから、かなり多くの人数が集まることは容易に想像ができます。
しかも朝の通勤・通学時間帯は急いでいることが多いと考えられますので、スピードは通常よりもかなり速いでしょう。おそらく20km/hは楽に出ているのではないでしょうか。
(とあるニュース番組の特集では25~26km/h出ていると報告していました)
一方歩行者は4km/h程度で歩いています。速度差は少なく見積もっても5倍です。車道で同じことを考えると、30km/hで走っている原付の横を自動車が150km/hですり抜けていくようなものです。
この様な状況の場合まっすぐ追い越されるだけでも怖いのに、蛇行して向かってくるわけですから・・・危険極まりない話です。
にもかかわらず自転車を歩道に上げようとした某お役所は言語道断ですが、その件は振り出しに戻ったのでそれは置いといて・・・

やはり自転車が歩道を走ることが認められている環境が間違っていると考えられます。
歩道は「歩行者の聖地」として確保し、自転車は車道を走らないと「弱者を守る」という大原則に反します。車道に出れば今度は自転車が交通弱者ですから、自転車専用道などのインフラ整備を行って誰もが安心して暮らせる社会を実現するのが行政に求められている仕事ではないでしょうか。

今回の記事では高校生が歩道を暴走しているように見て取れますが、自転車本来の性能を活かすことのできる環境がないために、このような状況を招いている道路整備事業の計画性の悪さを露呈している気がしてなりません。

記事の最後に「これ以上問題が深刻化すれば・・・」とありますが、事態が深刻化する前に手を打つことが必要ではないでしょうか。
歩行者との接触事故で死者が出てからでは遅いのです!


以下はご参考までに。
http://youtube.com/watch?v=ONS2ptAR4mo
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プロフィール

Nishii Takumi

Author:Nishii Takumi
●株式会社 地域資源バンクNIU 取締役兼CTO
●中京大学人工知能高等研究所 研究員
●博士(体育学)
●2008北京オリンピックMTB日本代表チーム 監督
●2010ユースオリンピック(シンガポール)・2014ユースオリンピック(南京) 自転車日本代表チーム 総監督

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