トレーニング第3日目 恐怖のピクニック その2

恐怖のピクニック その1の続き

上りが遅いコーチなどを待っていたため、休憩はかなり長時間になった。おかげでリフレッシュどころか、身体が動かなくなって辛い思いに。

今度はLeysinから○△□(忘れた)という山頂まで行くと言う。
シャンタルは再び”Feel threshold”と連呼している。
この言葉から、山頂までは相当ハードなものに違いないと確信していたが、実際は予想以上のキツさ。
20%を超える勾配が何度も出現し、しかも距離が長い。
まさにthresholdを体感するに相応しいコースだ。

mt-top.jpg
山頂にて。シャンタルと筆者。シャンタルは本当に男子選手なみの脚だ。
やっとのことで山頂に到着。
最後の1kmぐらいは勾配がきつすぎて乗れないので、押しながら上った。

山頂の標高は2048mで、眼下にWCCがすぐ見えるほどの急峻な山だった。
mt-top2.jpg


途中でシャンタルと意見交換しながら併走した。シャンタルは事前に送っておいた私の論文を読んでくれていたようで、色々と突っ込んだ話ができて良かった。
彼女も現役時代はRリジッドに乗っていたが、今はTREKのFuelに乗っている。やはりフルサスの方が疲労しにくいと言っていた。

この山は勾配もさることながら、ロックセクションなどのペダリング技術を要するセクションが多く含まれており、技術面もかなり鍛えられると感じた。

山頂で全員が揃うまで休憩した後、今度は眼下に見えるWCCまで下る。
下りはだだっ広い放牧地から、シングルトラックまで多種多様だった。
途中のシングルでシャンタルのすぐ後を走ったが、シャンタルの下りはかなり速いと感じた。幸い私も下りが苦手ではないので千切られることはなかったが、ほぼ互角ぐらいのスピードだった。
今日はanticipateという言葉は聞かれなかったが、予測をしていないとまともにこなせないような、テクニカルな下りが多かった。

今回のピクニックで感じたのは、上りと下りのどちらをとっても、技術面においては日本人でも問題ないと感じたが、体力面が充実していないとこなせないメニューだと感じた。
XCバイクで2048mから一気に下ることを想像して欲しい。
ちなみにシャンタルが現役選手だった頃は、毎日この山を登っていたそうだ。そりゃ強くなるよ...

今回シャンタルと一緒に走る機会に恵まれて痛感したのは、日本の女子選手は少なくとも、日本の男子エリート中盤ぐらいを走れるようにならないと、海外で通用しないだろうということだ。
個人的な考えだが、国内の女子エリート選手は男子エキスパートと同時出走にすると、擬似的に海外レースの環境を作り出せるような気がする。
オリンピックに向けて選手を強化するにあたり、ぜひ実現したいアイデアだ。
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プロフィール

Nishii Takumi

Author:Nishii Takumi
●株式会社 地域資源バンクNIU 取締役兼CTO
●中京大学人工知能高等研究所 研究員
●博士(体育学)
●2008北京オリンピックMTB日本代表チーム 監督
●2010ユースオリンピック(シンガポール)・2014ユースオリンピック(南京) 自転車日本代表チーム 総監督

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