第8日 MTB選手もハロンがけ その2

その1の続き。

午後は4XとBMXを専門にしている、Roger Rinderknecht(ロジャー リンダークネヒト)選手をアドバイザーに招き、簡単な質疑応答の時間が設けられた。
※この記事を書いている時点で、Rinderknecht選手はW-cupの4Xで2位に入るような強豪だ。

私は以前から気になっていた、
「ヨーロッパのDH系プロ選手は、日頃どのようなトレーニングを行なっているのか」
という質問をしてみた。
Rinderknecht選手の答えは、

基本的には1日中BMXレースか400m程度のスプリント(恐らくBMX)を行っているとのこと。
そこで、ロードやトラックの練習をしないのかという質問をしてみると、多くのDH・BMX系レーサーがトラックサイクリングを取り入れていると言っていた。

やはりトラック(ピスト)での練習は、自転車競技の基礎であるだけに、とても大切だと感じた。
日本のDH・BMX系選手はトラック練習をしたことがあるんだろうか?(恐らくほとんどないだろう)
このようなわずかな差が積み重なって、大きな差となるに違いない。

BMXincage.jpg
屋内バンク下にある、WCC研修生専用駐輪スペース。この写真にはBMXしか写ってないが、他の選手のスペースにはBMXの他に、ロード、ピスト、MTBが入っている選手もいた。

その後JMCからスイスのナショナルMTB(DH)トレーニングセンターの練習ビデオを見せてもらった。印象的だったのは、練習のほとんどをハードテールで行っていることだった。バイクの動きを体で覚えるには、リアサス無しの方が良いのだろう。
これは私の考えと同じだった。なぜなら、近頃のバイクはサスペンション機構がよくできすぎていて、ライダーの技術以上にスピードが「出てしまう」傾向が強いと思っていたからだ。

トラック練習にしろ、ハードテールでのDHにしろ、やはり基本練習を大事にしなさいということだろう。



ビデオ鑑賞後、WCCのウェイト・トレーニングルームを見学した。

weight-training-room.jpg
WCCのウェイト・トレーニングルーム。マシン類が充実している。

ちょうどRinderknecht選手がトレーニングにやってきたので、研修生達がいろいろ質問し始めた。
それをまとめると、
●ダウンヒルライダーがスピニング・エクササイズを行う際は、ほとんどスタンディング・ポジション(ダンシング)でのみ行っている。
●スクワット時の足幅については、自転車のペダル幅(一般的に言うところのQファクター)と同じ幅での練習する。
●ウェイト・トレーニングであっても、より競技に近い状態で練習するのがベスト。
とのことだった。

squat-jump.jpg
レッグ・プレスをしているRinderknecht選手。爆発的に力を発揮して、ジャンプしている(足先に注目)。足の間隔はペダル幅と同じぐらいだ。

ウェイト・トレーニングルームの見学後は、室内でのBMXを使ったスラローム、バンプ越え練習などを行なった。
XC選手といえども、縦の動きをしっかりと習得させようということだろう。

indoor-bump.jpg
室内で人工バンプを使って練習。縦の動きができない選手は、予想以上に弾かれていた(見ている方が怖かった)。

この日はあいにくの雨だったが、室内でも十分練習ができるWCCの設備の素晴らしさを体感できた一日だった。
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プロフィール

Nishii Takumi

Author:Nishii Takumi
●株式会社 地域資源バンクNIU 取締役兼CTO
●中京大学人工知能高等研究所 研究員
●博士(体育学)
●2008北京オリンピックMTB日本代表チーム 監督
●2010ユースオリンピック(シンガポール)・2014ユースオリンピック(南京) 自転車日本代表チーム 総監督

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