アジア選@ネパール 男子XCO

14時からは男子XCOの決勝がありました。

出走は30名で、日本、中国、イラン、カザフスタンなど自転車強国は3名の男子選手をエントリーさせていました。

日本チームは若くして全日本チャンピオンの山本幸平選手、U23全日本チャンピオン小野寺健選手、おなじくU23のNo.2竹之内悠選手で構成され、20,22,23歳の若手ばかりをメンバーに選びました。
いずれの選手もJシリーズでは上位にランクされる選手たちで、これはもちろん、次のオリンピックを見据えての構成です。

レースがスタート、ホールショットは小野寺選手が奪いますが、最初のシングルでは中国のJiang、小野寺、竹之内、インドネシア、マレーシア、山本…の順で入りました。
その後香港のChanや中国のWangらも追い付いて、日本・中国・香港が三つ巴となる激しい戦いの火ぶたが切って落とされました。

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1周を終えたところで、先頭のJian選手が一気に差を広げて帰ってきました。日本としては危険な状態です。
それを日本の3選手が追いますが、小野寺のペースが上がりません。
Jian、竹之内、Chan、幸平の順に順位が入れ替わります。

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2周目に入りさらにJiangとの差が広がりますが、他の3名が必死に追います。
しかしJiangのペースは落ちることなく、むしろ差が開いていきます。

時間がたつにつれChanと幸平が竹之内の前に出て、一騎打ちの様相を見せ始めました。

・・・そう、あれは忘れもしない昨年のアジア選手権@中国。
北京オリンピック出場枠がかかった重要な大会で、わが日本チームは中国、香港の後塵を拝しました。
雑誌には「日本惨敗」と酷評され、辛酸をいやというほど舐めさせられました。

その思いを断ち切るかのように、幸平は何度もアタックを繰り返しました。
アタックをするたびに地元ネパールの観戦者から大歓声を浴び、それに負けじとスタッフも大声をあげて指示を出します。
標高が高いことを忘れ、叫びすぎて頭が痛くなるほど・・・
それでも抜きつ抜かれつの攻防が続き、勝負はファイナルラップにもつれ込みました。

ファイナルラップ、補給地点過ぎで幸平が満を持してスパート、一気にChanを引き離しとどめを刺します。
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それに前後して幸平、Chanから3~40秒後に続いていた悠も、Chanに追い付こうと必死に追い上げます。
二人に追い付けば俄然有利になりますし、アシストこそが今回彼に与えられた使命だったからです。

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残念ながら幸平のスパートもJiangには届かず、2位でゴールしました。
よっぽど「Chanには負けたくない」という気持ちが強かったのでしょう、ゴール後は立てないほど消耗しきっており、表彰式が始まるまで医務室(テント)で倒れていました。

悠も与えられた仕事をこなそうと必死に走り、最後はダンシングできないほど出し切っていました。

健は一時10位ぐらいまで順位を下げましたが、その後持ち返して6位に入りました。

昨年のアジア選・男子XCOでは中国、中国、香港、中国、日本の順で誰も表彰台に登れない状態でしたが、今回はなんとか一矢報いることができました。

優勝できなかったことは憂慮すべき問題ですが、次のオリンピックに向けた取り組みはまさに始まったばかりです。そういう意味では若手が全員入賞し、可能性を見いだせたことは今回の遠征における成果の一つと考えて良いと思います。

男子XCO 決勝 リザルト
1. Jiang Xue Li (CHN) 1:54:51
2. Yamamoto Kohei (JPN) 1:55:46
3. Chan Chun Hing (HKG) 1:56:52
4. Takenouchi Yu (JPN) 1:57:12
5. Wang Zhen (CHN) 2:00:07
6. Onodera Ken (JPN) 2:02:39
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白熱したんですね~
いや~ 幸平選手惜しかったですね! でも若手中心に今後の希望が見える展開です!!!

おめでとうございます。

表彰台の真ん中ではなかったにしても、現状では良い結果を出したのでは。
若手、今後に期待がもてそうですね~。
ロンドンにむけて、監督も長い(4年は短いかな?)戦いになるだろうけどがんばってね。

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プロフィール

Nishii Takumi

Author:Nishii Takumi
●株式会社 地域資源バンクNIU 取締役兼CTO
●中京大学人工知能高等研究所 研究員
●博士(体育学)
●2008北京オリンピックMTB日本代表チーム 監督
●2010ユースオリンピック(シンガポール)・2014ユースオリンピック(南京) 自転車日本代表チーム 総監督

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