コーディネートは服だけじゃない

1回目2回目の続きです。


実はUCIで研修を受けたときにも、同じような話が出ました。

アレックス・ツーレという選手をご存じでしょうか?
世界選手権のTTでも優勝していますし、ブエルタでも2回優勝しているほどの強い選手でした。
そのアレックス、ツール・ド・フランスで常に表彰台に絡むものの、優勝はできませんでした。
彼は練習で自転車ばかり乗っていたそうで、「彼に足りなかったのは【コーディネーション】だよ」とUCIのコーチは言っていました。

コーディネーション(coordination)とは、
1.状況を目や耳など五感で察知し
2.それを頭で判断し
3.具体的に身体を動かす
といった一連の過程をスムースに行う能力のことを言います。

思い出してください、こういうものって遊びの中に多いと思いませんか?
鬼ごっこ、缶蹴り、木登り・・・
すべて五感をフル動員だったはずです。

しかもこのような遊び、すべてフィードフォワード制御が含まれます。
フィードフォワード制御とは「このあとこうなるだろうから、こうしておこう」というもので、神経系の機能としては高次の制御機能です。
「だるまさんがころんだ」なんて、その極みみたいなものですよね。「急に振り向くだろうから、いつでも止まれるように進もう」としているはず。

ちなみに、フィードフォワードの逆はフィードバックです。
「だるまさんがころんだ」で例えるなら、「鬼が振り向いたから止まった」です。
たぶんこの場合はアウト!ですよね。


これはUCIで言われた、"anticipate"(=予想する、予期する)にぴったりとマッチします。
(当ブログ、World Cycling Centerのタグがついた過去ログをご参考ください。)

つづく
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
プロフィール

Nishii Takumi

Author:Nishii Takumi
●株式会社 地域資源バンクNIU 取締役兼CTO
●中京大学人工知能高等研究所 研究員
●博士(体育学)
●2008北京オリンピックMTB日本代表チーム 監督
●2010ユースオリンピック(シンガポール)・2014ユースオリンピック(南京) 自転車日本代表チーム 総監督

最近の記事
月別アーカイブ
カテゴリー
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
カウンター