頭を使え

さて、西井的トレーニング特論はまだ続きます。

前回お話しした「五感」ですが、実は「脳」がキーワードです。

五感は英語にするとセンス(sense, 正確にはfive senses)です。第六感、すなわちsixth senseは映画のタイトルにもなったのでイメージしやすいかもしれませんね。

そのセンスですが、一般的に「あいつは○○のセンスがいい」なんて言葉を耳にしますが、そもそも「センス」ってなんでしょう?

あらためて"sense"で英和辞書を引くと・・・

○〔動物の機能としての〕感覚(器官)、五感(の一つ)
○〔感覚器官から受け取る〕感覚、知覚、感触、感じ
○〔ある分野の〕鑑識力、認識力、センス

などとあります。

要するに、「感じ取って認識する能力」と言えます。
実はこの「感じ取る」と「認識する」を分けて考える必要があります。なぜなら、脳が司っているのは「感覚」ではなく「知覚」だからです。

「感覚」と「知覚」の違いを、視覚を例に説明します。

今あなたの目の前に赤い花があったとします。
視覚の抹消である目は、実は光の波長を受け取っているにすぎません。言うなればWEBカメラみたいなものです。それだけでは何も機能しません。
「今、目(WEBカメラ)から届いた情報は色が・・・、形が・・・」
このような情報が脳(パソコン)に届き、脳のデータベースに照らし合わせ、それが完了すると初めて「赤い花」として「認識」するわけです。
つまり、目は感覚、脳が知覚です。

基本的にはどの感覚器官でも同じ課程で作業が行われています。
たとえば平衡感覚も、三半規管で感じた重力・加速度を脳で認識しているわけです。


話を元に戻しましょう。
たとえば、身体で何かの動きをしたとします。
その動きを自分自身のあらゆる感覚器で感じ取り、それが思い描いた動き通りなのか否かを認識できる・・・
それが精度良くできる人は「センスが良い」ということになります。

逆に、センスが悪いというのは
「思い描いた動きをしていないにもかかわらず、それを知覚・認識できていない」
ということでしょう。
だって全くなってない動きなのに、「お、完璧な動きだ」と思ってるわけですから。
文字通りセンスが無い(笑)

トレーニングでは筋力や心肺機能だけでなく、脳も鍛えなくてはなりません。
なぜなら、すべての運動命令を出しているのは脳だからです。
何気なく操作ししているそのマウスも、勝手に動いているわけではありません。
すべてあなたの脳がそう動かしているのです。

slackline-sa2.jpg
特訓中の姪(小5)。一生懸命感じ取ろうとしています。なにせ手がグーとパーですから(笑)
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プロフィール

Nishii Takumi

Author:Nishii Takumi
●株式会社 地域資源バンクNIU 取締役兼CTO
●中京大学人工知能高等研究所 研究員
●博士(体育学)
●2008北京オリンピックMTB日本代表チーム 監督
●2010ユースオリンピック(シンガポール)・2014ユースオリンピック(南京) 自転車日本代表チーム 総監督

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