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適正サイズのシューズ選び

出展2日間で20人ほどの方々がペダルレーザーを体験してくださったが、90%ぐらいの方が大きすぎるシューズを履いていた

「シューズが大きいと何がまずいんですか?」

答えは単純。クリートを適正な位置に固定できないため、ペダリングパワーをロスするのだ。
さらっと書いているけれど、ここの調整が自転車に乗るうえで一番重要。あなたのパワーはほぼすべてペダルから入力されるので、ここがずれていれば、パワーの無駄遣いになる。それが1踏みあたり、わずか1Wのロスだったとしても1ライドで考えれば莫大な量のパワーロスになる。

たとえば、100㎞のライドを平均時速25㎞で走ったとしよう。所要時間は4時間。ケイデンスは平均で80rpm(回転/分)だったとすると、80rpm × 2回(左右の脚で1回ずつロス) × 4時間(240分) × 1Wのロス = 38400W…おそろしい数字だ。

クリート位置が不安になってきたあなたのために、クリート位置を簡単に確認できる方法を紹介したい。まず、シューズの上から母趾球の位置を確認し、シールを貼る。この場合は円の中心が母趾球の中心。
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次に、クリートについているペダル軸の中心を示すラインと比較する。ほとんどのクリートに「ここがペダル軸ですよ」というマークがついている。SPDなどのMTB系ペダルの場合は、クリートの中心がそれだ。
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わかりやすいように、白く線を引いてある

これが一致していればOKだが、3㎜以上も離れているようならクリート位置が合ってないと思ってよい。

さて、あなたはクリート位置が合っていないことに気づき、調整してみようと思った。ところが、クリートがこれ以上前に出ない…その場合の原因は2つ考えられる。

1つはシューズが大きすぎる。シューズの中で足が前に寄っているために、相対的にクリートが後ろになってしまっているケース。今回診た中では、圧倒的にこのパターン。

もう1つは、クリート固定用のねじ穴が、かかと寄りにあるケース。これはメーカーによってかなり差がある。シューズのフィット感はすごく高いけれど、ねじ穴の位置が日本人にはかかと寄りすぎる、というメーカーは少なくない。

これをペダルレーザーで「見える化」して、あなたの足、シューズ、クリート位置をトータルで解決するご提案をしています。

あなたの靴は、大きすぎる

昨日から名古屋サイクルスポーツデイズに出展中。
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「今回はこれが目当てで来たんです!」と言ってくださったお客さんがいらっしゃって、胸が熱くなった。ありがとうございます!

ところで、ペダルレーザーを受けた方々の9割が、「適正サイズより大きいシューズを履いている」という事実。これではベストなクリート位置が出せない。適正サイズのシューズを履くだけで、ライドがもっと効率的になるのは間違いない。

今日までやってますので、ぜひお越し下さい。

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試乗コース出入り口のすぐ横にいます

4/6-7は名古屋で出展!

NCSDバナー
このイベントに出展します。

ペダルレーザー持っていきますので、クリート位置で悩んでいる方はシューズをご持参ください。通常3500円(税別)を2000円でやります。しかも税込みです。

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さらに、クラウドファンディングで大好評だった オール国産材のバイクラック"kirin"を3本限定で販売します。

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こちらは定価27540円(税込)を24000円(税込み)です。お持ち帰りできない方には、発送も承ります(送料は別途申し受けます)。

ブース番号は5-1です。市場コースの出入り口を目印にお越しください。

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超スロー

ビワイチで有名な滋賀県から、10名超の皆さまが体験・視察で来訪。

ここのところ、しまなみといい、ビワイチといい、

「サイクルツーリズム先進地域が、なぜうちに?」

と首をかしげながらも、ご要望に応じたオリジナルツアーを企画した。

午前中のテーマは、地域の名士、西村彦左衛門が作り上げた「立梅用水(たちばいようすい)」を体感するツアー。この用水は現役で使われているが、完成は1823年(文政6年)。日本史でいうと、シーボルトが長崎の出島に降り立った年らしい。とにかくそれぐらい長~~い歴史がある。

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ツアーのスタートは、紙芝居から。

このツアーの特徴は5キロを2時間かけて回る、超スローなサイクリング。200km近いビワイチの方々から見れば、ある意味で驚異的なスピードに違いない。

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車はおろか、人もほとんど通らない道を通り・・・

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抜けた先には、豊かな田畑を眼科に納める。一つのストーリーを、自分の五感でなぞらえる。

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午後からは、ちょっと脚を伸ばした特別テーマ「自転車のまちづくりを体感」ツアー。多気町と一緒に取り組んだ自転車のまちづくり、うっかり巻き込まれてしまった人々、しっかり商品開発したお話を伺いに、下出木材さんを訪問。この日のために10人オーバーでも大丈夫な超ロングサイズの宿輪木を用意してくれていた。ありがとうございます。

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「ちゃんと面取りしてあるから!」

笑いながらサラっと言うけれど、その細やかな心遣いが「宿輪木」クラウドファンディングで好評だったkirinにも生きている。宿輪木は気がつけば累計800本を販売。しっかりビジネスにもなっている。


最後に訪れたのは、中学校。

「多気町で一番自転車に乗っているのは、実は中学生じゃないの?」

との気づきで始まった中学校とのコラボは、今でも進化中。担当の先生が、わざわざこの時間のために調整し、パワーポイントまで準備してくださった。

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地域の課題に学生たちと一緒に向きあうことで、どんな効果・影響があるかを説明してくれた。

ツアー終了後、 参加された方々からは

「どうしようかと悩んでいたところだったけど、明日からのヒントがいっぱいありました」

「学びがいっぱいで、しかも楽しかった!」


という嬉しいお声をいただいた。

ご協力いただいた地域の皆さんに心からお礼申し上げます。

プライベートレッスン

ここのところ、プライベートレッスンのご依頼を多くいただく。ありがとうございます。

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この日は小6と中1のジュニア男子とロード練習。ジュニア期はフィジカルよりもペダリングやダンシングなど、脳と身体の連動性を高めることが大事。先日、コーチ研修で福島晋一さんにお会いしたときに

「フランスではジュニアをどんな感じで育てているんですか?」

とお聞きしたら

「本気で競技を始めるのは14歳ぐらい。それまでは(自転車以外に)3種目ぐらいやってますね」

「まさにそこですよね!」

と、思わず声が大きくなってしまった。

思春期まではフィジカルではなく、基礎テクニックを徹底的にマスターすること。そして1種目に偏らない、多様な運動をすること。たいていの大人はフィジカルが発達するのは思春期ぐらいからってことを知っているはずなのに、なぜか小中学生のうちから心拍トレーニングだ、パワーメーターだ、となぜか「大人のメニューをスケールダウンしたもの」をやらせたがる

この日はまず、MTBの学校で1時間遊んだ。彼らはロードレーサーなのに、MTBで遊ぶ。スイスではジュニア期までロード、トラック、XC、DH、トライアル、CX、BMXなど、一通り全部経験させておいて

「今後、君が専門的にやりたいのはどれ?」

って絞るそう。これ、UCIへコーチ研修に行った時にさんざん指導された内容。

テクニックレベルが高い選手の、フィジカルが強化されるといちばん強い。CXで全日本チャンピオンになった前田公平選手は、その典型例だと思う。MTBナショナルチーム合宿の時から高いテクニックを見せていたけれど、近年フィジカルが強化されて

「やっぱり来たか~」

という感じ。ちなみに、この動画は2015のMTB代表チーム合宿の様子。走っているのは、まさに本人。
https://www.facebook.com/mtbjpn/videos/899968006715245/

ほどよくMTBで遊んだあとに、ロードに乗り換えて2時間のロードワーク。運良く(?)強風だったので、echeronのお勉強日和。echeronていうのは、下記の動画がわかりやすいので参考に。


3人だとチト寂しいけれど、いちおう斜めに組めている。
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斜めに組むことだけでなく、道路がこの先どっちに曲がっているかを見て、風下はどちらになるかを考えながら走ってもらう。実は、鍛えているのは運動能力は情報を収集して分析する能力で決まる

のぼり坂に入ればダンシング。自分が傾かず、重心の真下でペダルに体重を載せられている。
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反対側もきれいに振れている。この生徒さんは何度も通っていただいてるので、どんどん上手になっている。
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次回は3/9に小6~高3のジュニア対象のロード練習をする予定。興味のある方は下記からご連絡ください。
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プロフィール

Nishii Takumi

Author:Nishii Takumi
○株式会社 地域資源バンクNIU 取締役
○サイクリストの秘密ラボ・flasco主宰
○博士(体育学)
○中京大学人工知能高等研究所 研究員
○2008北京オリンピックMTB日本代表チーム 監督
○2010ユースオリンピック(シンガポール)・2014ユースオリンピック(南京) 自転車日本代表チーム 総監督

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